記事: 10 Years of Mobius
10 Years of Mobius
2025年、CHIKAKO YAJIMAはブランド設立10周年を迎えました。
この節目に登場したのが、数学的な美しさをテーマに掲げた新作「Mobius(メビウス)」シリーズです。
10年にわたり追い求めてきた造形美。その原点には、学生時代から惹かれていた"幾何学"の世界があります。線や面が織りなす秩序ある美しさ、機能性を備えたシンプルなかたち。その中でも、象徴的なモチーフとして選んだのが「メビウスの輪」。表と裏がひとつにつながった不思議な曲線が、時の流れや永続性、そして無限を連想させます。
その造形に着想を得て、表面には繊細な溝を刻み、ひねりによって生まれる光と陰影のリズムを丁寧に表現しました。静かに佇みながらも、印象に残る存在感。デザインの要素を削ぎ落とし、必要な美しさだけを残す──そんな考えに基づいたミニマルで洗練されたジュエリーです。
ラインナップは、リング・ピアス・ネックレスの3種をご用意。リングは、一見チェーンのように見えますが、丸いパーツがひねりを加えながら連なり、メビウスの輪のような立体感あるデザインに仕上がっています。ピアスとネックレスには、上質なK18ゴールドやプラチナの地金に、繊細なダイヤモンドを一粒添えて。華美になりすぎず、日常の装いにそっと寄り添いながら、造形の美しさを静かに主張してくれます。
実は、Mobiusのデザインはブランド初期から展開しているリボンネックレスが原点。当時から幾何学的なモチーフに強く惹かれており、その背景にはアーティスト・オラファー・エリアソンの存在も影響しています。 彼の作品は、空間や光、水といった自然の要素を取り入れながら、人の知覚や認識に問いを投げかける体験型のアートで知られています。 ミニマルでありながら深い意味を宿すその表現に共鳴し、「無駄がなく、機能美に満ちた形」への関心が私の中で確かなものになっていきました。そこから着想を得て、Mobiusは無駄をそぎ落とした静謐なフォルムへと昇華。 表面には緻密な溝を刻み、光と陰影が織りなす立体的な表情を演出。 どの角度から見ても、やわらかくも凛とした存在感を放ちます。 ひねりや奥行きを持たせた形状は、数学的な理論と造形美が融合した、まさに機能美の結晶です。
また、10周年だからこそ、気負わず日常使いできるデザインであることにもこだわりました。飽きのこないシンプルさ、でもどこか記憶に残るフォルム。長く愛せる、自分だけの定番ジュエリーとして選んでいただけたら嬉しいです。
「Mobius」シリーズは、これまでの歩みを振り返るとともに、これからのCHIKAKO YAJIMAが向かう先を象徴するコレクションでもあります。あなたの日常に、静かな存在感と美しい造形を。ぜひ店頭やオンラインストアで、その魅力を体感してみてください。
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左:Mobius Ring K18YG matte、 Mobius Necklace K18YG
右:Mobius Pierced Earrings Pt900、 Mobius Necklace Pt900、Mobius Ring Pt900 matte
カバー:Mobius Pierced Earrings Gold